いや、やっぱりおかしいだろう、「箪笥」って(,,゚Д゚)

先に断っとくけど、サンホラー*1に対しての批判だったり馬鹿にしたりとかという意図は毛頭ない。別に味方面するつもりもないけど。

なんか、TwitterのTLにやたら「箪笥いらねー」とかいうのが流れてきたので何かと思ったら、こんなツイートが流れてきた。

価格の感覚がやたらと自分の知ってるのとは違うので、なんだこりゃと見てみたら、本当だった(,,゚Д゚)

 

「9th Story Concert 『Nein』~西洋骨董屋根裏堂へようこそ~」Blu-ray & DVD発売決定!http://www.soundhorizon.com/information/index.php#news635

 

うーむ。まぁ最終的にこの「完全受注限定生産コンプリート超デラックス盤」に10万円払うだけの価値があるかどうかを決めるのは、購入するかどうかを検討する人がする判断だと思うし、「それでも俺は10万払って買う」という人をわざわざ止める奇特な精神は持ち合わせていないんだけど、さ。
それでもなんか納得できない、もっというと「てめえらいい加減にしとけよ」と思うことがいくつかあって。

小さなことから。
まずこのミニチェストという名の箪笥。完全手作り受注生産なのはまだいいとして(いいのか)、「メジャーデビュー10周年記念作品第1弾から第3弾までのデラックス盤がかろうじて収納できなくもない」ってなんだよそれ。レトリックとしても「かろうじて収納できなくもない」なんて言っちゃいかんだろう。

で、次。
通常版が1DVDで、スペシャル版が2BD。どういうこと? BD再生環境がない奴はアンコール部分*2見るなってこと? いや、自分の求めるクオリティがBDでないと再生できないって主張ならまだ分かるけど、だったら通常版も1BDでないとおかしいよな。この辺の不整合がなんだかなぁである。

そして。
おい。ポニーキャニオン。そう、おめーだよ、おめー。
初回限定盤だのジャケットのバリエーションだの、なんだかんだ言ってもそういうのなら、かろうじてCDなりDVDなりを売ってんだからまだいいよ。握手会チケットとか投票券とかいうのもなんだかとは思うが、まだCD本体の方が一応は価値がある売り方ではあるよな。
でもこの「完全受注限定生産コンプリート超デラックス盤」って、どう考えても価格構成の(そして製造コストの)大半はこの箪笥だろうが。そりゃ、アーティストや企画サイドはいろんな事考えていて、こんなこと言い出すこともあろうさ*3。極論でいけば、サンホラが(というかRevoが)インディーズで、自分が責任背負ってやるならいいよ。
だけど、作って売るのはあんたらポニーキャニオンだろ。メジャーがその図体でかい会社組織維持してるのは、こんな企画が出てきた時に「ちょっとマテ」って制御して、最低限でも言い訳できるだけの理屈と、なんぞあった時の社会への責任を用意するためだろうが(要約すると「コンプライアンス」ね)。それを今、いや、今じゃ遅い、情報解禁になる前になんで発揮できないのか。

俺、オサーンだから言っとくよ。
バブル末期、なんでこんな企画が通ったんだ、なんでこんなものが売り出されたんだ、今の時代から振り向いてみてそう思うこといくつかあるでしょ。これもそれよ。ちょっと考えれば、いや、考えなくても冷静になるだけでわかるけど、おかしいのよ。これ買うのは酔狂だし、そういう酔狂が好きな人がいるのは否定しない。でも、そういう酔狂な人だけでそうそう採算が取れるはずがないんだし*4、そういう酔狂な人だけを見た商売ってどこか破綻している。

ねー。これ、Blu-ray販売の形態じゃなくて、クラウドファンディングサイトで、全く同じ内容(1口10万円で見返りに3BDと事前上映会招待状と箪笥)で募ったらどうなるかねぇ。もちろん、そうなるとちゃんとした募集数と応募数は明らかになるし、このプロジェクト限定でも収支を明らかにしなきゃいけなくなるだろうし。それでも、サンホラーの支持でプロジェクト維持できるかねぇ。

まぁ最終的にこの「完全受注限定生産コンプリート超デラックス盤」に10万円払うだけの価値があるかどうかを決めるのは、購入するかどうかを検討する人がする判断だと思うし、「それでも俺は10万払って買う」という人をわざわざ止める奇特な精神は持ち合わせていないんだけど、さ(,,゚Д゚)

 

*1:「王国民」というらしい。田村ゆかりのところの「王国民」とダブりそうだからこれ以降も使わないつもり

*2:これも、本編11曲に対してアンコール10曲って何よ、とは思った

*3:すっげーバカだと思うけど

*4:パトロン的な大金持ちでもいれば別だけど